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ファンフィクサイトのmemo。多分煩悩だらけ。
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桜を待ちわびております、北海道。
あと、たぶん、半月以上一ヶ月未満。
おいで、おいで、桜。
やっぱり特別な花だと思うのです。

 どこにいても、どこをどう旅していても、追いついてくるもんなんだな。

唇に煙草を挟んだ三蔵は、ライターを求めて伸ばした指を、ふと止めた。
食い倒れに近い状態で眠り呆けている茶色い頭に、一片の淡紅色がはらりと落ちてのっている。どこからやって来たものか、窓から見える範囲には恐らく今その色に包まれているはずの木も、枝の1本も存在しない。

・・・こいつはただの記憶ってやつか?

三蔵は人差し指の爪の先で花びらの縁の一辺に触れ、わずかに口角を上げた。

本物だ、な。

それに触れたら消えるかもしれない・・・そんな想像に一瞬でも捕らわれていた自分の心が笑えた。
それでもその笑いの後には、何かが残った。
いつだったか。
どこだったか。
辿る気になれないほどの遠い時間と場所で。
この小さな花びらが深い底の水面に波紋を生み、それがゆっくりと広がっていくような。
それは決して不快ではなく、不思議と心穏やかな・・・

「フン」

熱いはずの炎を意識しないまま火をつけ、最初の紫煙を吐き。
三蔵は、目を閉じた。








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